道路のセンターラインの色の理由

白と黄それぞれの異なる意味

私たちが普段使う道路のセンターラインにある色は白色と黄色です。
それぞれ、どのような意味があるのでしょうか。

白色は実線、または連続線といわれる線と点線である破線がありますが、黄色の場合は実線のみです。
これらが単独だったり、組み合わされたりして引かれているのが、センターラインになります。

白色の実線と破線の違いをご紹介しましょう。
この線の引き方には基本があり、幅の片方が6m未満の道路の場合は破線を引き、実線に関しては片側6m以上の長さのある道路に引くことになっています。
その意味はそれぞれ違い、実線は「例外はあるが、原則、何があっても右側車線へのはみ出してはいけない」ということですが、破線は「前走車を追い越す目的がある時のみ、センターラインをまたいで右側車線に行っても良い」ということです。

白の実線の場合、禁じているのは「はみ出し」なので、追い越しを禁じていない区間であれば、センターラインを出ない場合のみ、前走車の追い越しは許されます。
それに対して、実線のみの「黄色」のセンターラインの場合は、「前走車を追い越すためのはみ出しはいけない」という意味になるので、明らかに白の規定とは異なるのです。

「黄白黄」をセンターラインに使う理由

上記のように、道路のセンターラインは白の実線、破線と黄色実線の3種類が基本になります。
そのラインが「黄白黄」と3色の線がいっしょに引かれている場所を見たことがあるという人は多いでしょう。
その意味をご紹介します。

白の実線を挟んで両脇が黄色の実線となる場合、「白の線が実線であれ破線であれ、追い越し目的で右側にはみ出してはいけない」ということです。
つまり、黄色のセンターラインと同じルールになります。

警察庁の広報課によると、この規制は特にそれを強く示したい場所に限り、設置しているということです。
たとえば、この「黄白黄」のセンターラインがある東京都の高田馬場駅付近にある早稲田通りに関しては、片側1車線になっており、道幅が狭いにもかかわらずバスが通ります。
その上、交通量や路上駐車も多いので、よりいっそうの注意が必要ということになるのです。

白色実線センターラインの例外規定について

白色実線センターラインに関しては「例外規定」が決めてあります。
たとえば、道路の曲がり角がある場所やトンネルなど、道路幅が狭い片側6m未満の場所でも引かれている場合があるのです。
それは、追越し禁止場所をきちんと示す必要があるからでしょう。

警察庁によると、道路の右側部分にその車両のすべてか一部分をはみ出して通行しても良いということもあります。
それは、左側部分の道路の幅がその車両が通行するのには狭い場合や万が一の自然災害などのため、道路の損壊や道路工事その他の規制があって左側の通行が困難な場合です。