アイスバーンのイメージ

雪道で起こる「アイスバーン」に注意する

アイスバーンの起こる原因

冬季間で最も怖いことはやはりアイスバーンによる凍結路面でしょう。
アイスバーンにもいくつか種類があり、その度合にもよりますが一様にタイヤがスリップをして運転をすることが極めて困難となります。

アイスバーンの種類は大きく三種類に分けることができ、以下のような特徴があります。
1つ目が「圧雪アイスバーン(圧雪路)」で、こちらは積雪の上を自動車の車輪などが何度も往来することにより圧縮をされた状態です。
こちらは見た目こそ真っ白になっていて滑りそうな印象ですが、実際にはスタッドレスタイヤの効きがよく見た目ほど滑らないことがよくあります。

2つ目が「ブラックアイスバーン」で、アスファルトの表面にできた水の膜が凍りついたため見た目には路面の凍結がわかりにくい状態です。
北海道など積雪量がそれほど多くなく、気温の冷え込みが強い地域でよく発生するもので、油断をしていると大きくスリップしてしまう危険な状態です。

最後の3つ目が「ミラーバーン」というもので、こちらは圧雪アイスバーンよりもさらに凍結が厳しくなったもので、圧雪された雪の上を多くのタイヤが走行することで表面が鏡面状になったものを言います。
こちらは路面にまんべんなく発生するのではなく、信号の停車位置などブレーキを多くかける位置で摩擦が起こることにより部分的に滑りやすい場所が発生するのが特徴です。

アイスバーンが起こりやすい場所としては橋の上やトンネルの出入り口、日陰になりやすい物陰、交差点付近といったところは冷え込みやすく通行をする自動車も多いことからアイスバーンができやすかったり、他の場所よりも滑りやすくなってしまうことがあります。

アイスバーンが起こったときの対策方法

アイスバーンは通常の装備品ではどんなに慣れた人でもうまく運転することは極めて困難です。
夏用の普通のタイヤを使用して積雪路面を走行した時などは、全く地面でグリップすることができず、発進すら困難になってしまうこともあります。

ですので普段は積雪のない地域から寒い地域に行くときには必ずスタッドレスタイヤを装着するようにしましょう。
2018年2月に装備をせずに福井県内の積雪地域に出かけた大型トラックが道路を塞いで1500台もの自動車が立ち往生してしまった事件がありました。
それ以降は無装備で積雪のある地域を走行する車両は罰則の対象にもなっています。

ただしチェーンやスタッドレスタイヤをつけたから万全というわけではなく、できるだけハンドル操作やアクセルを使用しないように慎重に運転するということが重要になります。

またABSが搭載されている自動車の場合、自動的にポンピングブレーキがかかりますので踏み込むときに急ブレーキにしてしまうとかえって制動距離が長くなることもあります。