川崎のバイク

スーパーチャージャー付エンジン搭載「カワサキ Ninja H2」発表

究極のロードスポーツ

川崎重工グループが総力を結集させて開発を手がけた究極のロードスポーツを目指した新しいニンジャが2015年11月に発売されました。
満を持して登場した究極のニンジャとも呼ばれているのが、スーパーチャージャー付エンジンを搭載したカワサキNinja H2です。
H2は公道仕様で200馬力になっており、2万5千USドルで販売されています。
これは海外仕様のみとなっており、国内発売については未定です。

なお、レーサー仕様のH2Rについては300馬力で5万USドルになっています。
日本国内での発売も期待されているNinja H2ですが、今回は究極のニンジャの魅力をたっぷりとご紹介します。

東京モーターショーの展示品

Ninja H2に搭載されているエンジンは、東京モーターショーでコンセプト展示品として登場したものでした。
公開された時にはさほど注目されるようなものではなかったのですが、実際にマシンに搭載されるとなれば話は別で、どんな素晴らしい能力を発揮するのかと期待されていました。
市販化されるまでの道のりは以外と早かったので、ニンジャファンにとっては願ったり叶ったりという喜びようだったと思われます。

今回Ninja H2に搭載されたエンジンは、スーパーチャージャーを装着するために川崎重工ガスタービンをはじめとした様々なプロフェッショナルから総力を集めて開発されています。
自社設計で開発をしたことでエンジンの特性に合わせて効率良くスーパーチャージャーを装備することに成功した経緯があります。
つまり、だからこそ開発に成功できたエンジンとも言えます。

Ninja H2の特徴

Ninja H2は優れたエンジン性能を発揮するため随所に様々な工夫がされています。
最先端技術が採用されているレーシングマシンで使われているドッグリングトランスミッションが採用されており、ギアをスライドすることなくドッグリングを移動させることで軽い操作性を実現させています。

また、インタークーラーを装着せずにラムエアインテークとアルミ製インテークチャンバーを採用しています。
こちらの方が効率良く吸気温度を上手にコントロールできるようになっています。
インテークチャンバーに関しては一般的に採用されている樹脂製とは異なりアルミ製にした理由は、放熱性を高めることと剛性を高くする目的があります。
スーパーチャージャーは約2気圧もの加圧がかかりますが、しっかり耐えることができるようになっています。

フレームは衝撃を和らげることができるトレリスフレームが採用されています。
高い出力を誇るスーパーチャージャーエンジンの外乱を避けることができ、バランスの良い走行を実現できるようになっています。
他にも様々な工夫が施されることで、究極のニンジャが完成しています。