川越工業高校「電車班」がギネス世界記達成

川越工業高校「電車班」がギネス世界記達成

ギネス記録への挑戦

2015年11月に秋田県の田園風景が広がるのどかな由利本荘市で、ギネス記録が更新されました。
記念すべきギネス記録が更新されたのが、市販されている乾電池だけで列車を動かすという記録です。
この記録に挑戦したのが川越工業高校の電気班で、見事ギネス世界記録を樹立させました。

参考:世界最長距離鉄道走行チャレンジ

挑戦の条件

今回のギネス記録を達成するためにはいくつかの条件を満たさなければいけません。
まずは市販の乾電池だけを使用することで車両を動かすということです。
そこで採用されたのがパナソニックのエボルタで、従来の乾電池よりも長持ちすることが特徴になっています。
様々な用途に活用できる乾電池としてお馴染みのシリーズで、ご家庭でも活用している方が多いはずです。

この他の条件としては、車両だけで700キロ以上あること、チャレンジに挑戦している最中には車両を修理してはいけない、鉄道の上り坂方面でスタートすること、20キロ以上のレールを走り切らなければいけないことという複数の条件を全て満たさなければギネス記録は達成されません。
非常に難しいチャレンジだと思われましたが、川崎工業高校の学生さんが一生懸命頑張った結果、素晴らしい記録が樹立されたのです。

チャレンジの様子

ギネス記録を樹立させるために、参加する人達は一様に緊張していたようです。
途中で雨が降りだしたことで悪条件の中行われたチャレンジでしたが、しばらくすると雨が止んで力を発揮することができました。
急勾配の上り坂が存在していたことから心配されていましたが、パワーが落ちたものの無事に登り切ることに成功しました。
駅に到着する時刻についても予定より若干遅れましたが、最終的にはほぼ予定通りの時刻に到着しました。
ゴールした瞬間は川崎工業高校の生徒や関係者だけでなく、地元の方を含めて皆が感動する結果になりました。

電車班について

ギネス記録の樹立を見事成功させた川崎工業高校の電車班とは、歴代の3年生が電車製作を行うことで知られています。
本物の線路で20キロ以上という長距離走行を実現させたのは初めてのことでした。
チャレンジが発表されたのは6月のことだったので、約半年間かけて念入りに打ち合わせを重ねながら成功を目指してきました。
車体のデザインを手掛ける同校のデザイン科の生徒とも打ち合わせを重ねながら、電車班の取り組みは着々と進められていきました。
試運転を重ねて改良を施しながら、成功するために必要なプロセスを確実にこなしていきました。

無事にチャレンジ成功できたのは電車班だけでなく、様々な人達の力を貸してもらったおかげでもあります。
皆で得ることができたギネス記録という称号なので、関係者全員で勝ち取った記録だと誇りを持っていただくことができるでしょう。