市販車による2輪スプリント!「スーパーバイク世界選手権(SBK)」

スーパーバイク世界選手権の基礎知識

オートバイを使ったレースは世界中で開催されています。
その中の一つがスーパーバイク世界選手権です。
こちらはFIMこと国際モーターサイクリズム連盟が公認している市販車によるレースを指します。
市販車の参加するレースの中では最高峰のステータスを持っています。

ちなみに2021年は13戦を開催予定しています。
1ラウンドあたり3回レースを実施して、順位に応じてポイント獲得できます。
年間に獲得したトータルポイントが最も多かったものが年間チャンピオンになります。

motoGPとの違いについて

バイクレースの中で有名な選手権シリーズとして、ほかにmotoGPがあります。
両者の違いですがまず使われるマシンにあります。
スーパーバイク選手権は市販車を使用します。
しかしmotoGPの場合、フォーミュラーカーのようにレースのためだけに開発されたマシンを使用します。

レーススタイルにも違いがあります。
motoGPの場合、1ラウンド1レースで決着します。
一方スーパーバイク選手権の場合先ほども紹介したように、1ラウンド3レース制になっているのが大きな違いです。

市販車の能力をいかに引き出せるか?

何度も紹介しましたが、スーパーバイク世界選手権は市販車をベースにしてレースを繰り広げます。
しかも年々レギュレーションの見直しが行われています。
その中で近年の傾向として、改造範囲の制限が厳しくなっています。

ということは、もともと持っている市販車のポテンシャルが成績を大きく左右されるわけです。
メーカーによっては、スーパースポーツモデルをさらに改良を進めてサーキットの特性に合わせたモデルを出しているところもあります。
エンジンの軽量化を進めるなどして、パワーダウンさせることなく重量を減らして速度を上げるなど悩ましい課題をクリアしなければなりません。
大変ではありますが、メカニックとして見れば、そこがプロみょうりに尽きるとも言えます。

ライダーとして見れば、バイクの持っているポテンシャルをいかに最大限に引き上げるかが腕の見せ所です。
あまり負荷をかけすぎてマシントラブルを起こしてはいけません、でもできる限りギリギリのところまで引き上げていかなければなりません。

身近なレース

見ている人からしてみると、普段自分が乗っているかもしれないバイクを使って世界最高峰の争いをしているわけです。
より親近感がわきますし、自分の好きな車種に感情移入もしやすいでしょう。

メーカーにとってはよりシビアな戦いを強いられます。
市販車を使ったレースなので、その結果が売り上げに直結するわけです。
そのプレッシャーは見ているものもひしひしと感じるので、ほかのレースにはしびれる感じを堪能できるわけです。