世界的な2輪耐久「世界耐久選手権EWC」

世界耐久選手権EWCとは何か?

世界耐久選手権は、国際モーターサイクリスト連盟であるFIMが主催しているレースです。
歴史あるレースの一つで、鈴鹿の8耐やル・マンなどと並び称されるほどです。
とくにヨーロッパのモーターレースファンの間で高く支持されています。

2021年の予定を見ると、ヨーロッパで4戦行われます。
その他には日本でも開催予定です。
鈴鹿の8耐が1ラウンドとしてカウントされています。

いくつかのレーススタイルがある

世界耐久選手権の中でもいくつかの耐久選手権が開催されるのも、このレースの特徴の一つです。
8時間と12時間、24時間の耐久レースが1ラウンドで実施されます。

しかし2021年に関してはコロナ禍の影響からか、若干異なる構成になる見込みです。
12時間耐久については除外され、8時間と24時間のレースのみが開催される予定です。

レースについては1台のマシン当たり、最大3名のライダーが交代します。
それぞれのチーム戦略によって、ピットインするタイミングを決めていきます。
その中でライダーの交代のほかに、給油やタイヤ交換など必要なピット作業を進めます。

場合によっては予期せぬアクシデントで想定外のピット作業を強いられることもあります。
また給油やタイヤ交換がスムーズにいかずに手間取り、順位が変わってしまうことも考えられ、この辺のスリル感もレースの醍醐味です。

世界耐久選手権EWCのクラスについて

世界耐久選手権について、Formula EWCとSuperstockの2種類のクラスがあります。
両方のクラスに共通していることとして、スーパースポーツモデルという市販車をベースにしたマシンが使われます。
しかしFormula EWCの場合、レース仕様にカスタマイズができるルールになっています。

一方Superstockでは、カスタマイズは認められているもののFormula EWCと比較するとその範囲は限られています。
Formula EWCの方がさまざまな戦略が求められると言われています。
タイヤ交換や給油をスムーズに行うためのオリジナルの設備を持ち込むチームも少なくありません。

日本のメーカーも活躍中

世界耐久選手権は日本人でも十分楽しめる要素が含まれています。
というのも日本のメーカーも参戦しているからです。
例えばヤマハのヨーロッパチームはフル参戦を果たしています。

しかも優秀な成績を収めている強豪チームでもあります。
2004年と2009年、2014年、2017年にはシリーズチャンピオンに輝いています。
ヤマハにとって鈴鹿の8耐はある意味ホームゲームかもしれません。
こちらのラウンドは2015~2018年にわたって4連覇を記録したこともあるほどです。